カツアーバとは

<植物の概説>
 カツアーバは、アマゾンに自生する生命力の強い低木。
「父が六十歳になるまでに生まれた子どもは彼の子だが、六十歳を過ぎて生まれた子どもはカツアーバの子だ」ということわざがある程、ブラジルでは昔から強壮剤的に用いられてきました。

<伝承例>
 ブラジルのハーブ医療で、カツアーバは中枢神経刺激作用があると考えられ、ED・神経衰弱・記憶力の低下・疲労・不眠症等に用いられてきました。

<効果・効能>
1. 性本能エネルギーを上昇させる
 カツアーバに含まれる、カツアビンA・B・Cと呼ばれる3種類のアルカロイドグループが神経系を刺激し、性機能を強化すると考えられています。

2. 血液循環をよくする
 実験により、カツアーバには血管拡張作用・血管弛緩作用があることが確認されています。血行が促進され体があたたまります。

<適応>
 疲労回復・精力増強など。

<含有成分>
 カツアーバの葉や枝、樹皮にはアルカロイド類・タンニン類・アロマ系油・非麻薬性コカインなどが含まれ、これが中枢神経を刺激し男性ホルモンの働きを高め、男性器官の機能回復を促します。ヨーロッパでは、記憶障害の改善やボケ予防の妙薬として知られています。

<伝統的使用法>
1. 催淫作用
 ブラジルのネイティブアメリカンが、この作用を最も早くから知っていました。彼らはカツアーバを服用して歌い踊り、セックスを楽しんでいました。

2. インポテンツ回復
 カツアーバの樹皮を服用すると、中枢神経系が刺激され、男性インポテンツ機能が改善されます。この作用のほかの植物との相違点は、副作用が非常に少ないこと。さる使用者の経験談では、三から四杯のカツアーバを飲用すると、その夜に夢の中で性的興奮をすぐに覚え、性的要求度を増加させたそうです。

3. 体力増強・疲労回復
 その強力な強壮および中枢神経系に対する作用により、体力増強および疲労回復の効果も十分に期待できます。

4. 神経系統の改善
 今日のブラジル・ハーブ医療で、カツアーバは神経系統の改善――たとえば不眠症・心気症・片頭痛の改善などにも有効であることが判明してきました。

5. 抗細菌作用
 臨床面では、一九九二年にマウスを用いた動物実験で、抗細菌作用(大腸菌・溶連菌など)を有することが報告されました。また近年、一部の成分に抗HIV(エイズウイルス)活性を有することが報告されています。この、カツアーバ成分の抗HIV活性は、エイズウイルスの細胞への付着を抑制することによってその効果を示すものであると報告され、また、近いうちにエイズ患者に対して、カツアーバ抽出成分の有効性を検討する試験が開始される予定です。

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