副作用のない抗炎症剤として認定された植物キャッツクロー

キャッツクローは、学名ウンカリア・トメントーサ( UncarinaTomentosa
)というアカネ科カギカズラ属に分類される大本性大型蔓植物です。

葉の付け根にネコのつめのようなトゲが生えていることからスペイン語で「ウニァ・デ・ガト」、英語で「キャッツクロー」、つまり ” 猫の爪 ”
と呼ばれています。南米(ペルー・エクアドル・コロンビア等)の熱帯雨林地帯に自生していますが、ペルー産のものが最高とされています。

1ヘクタールにわずか2~3本しか生育しないほど、土地の滋養を必要とする樹木で、現地でも非常に貴重なものと扱われ幻の薬用樹木と呼ばれています。キャッツクローはインカの時代からアマゾンの地域で神経痛、腰痛、リウマチ、関節痛等に使われていました。注目は6種類のアルカロイド成分で、植物が持っている塩基性物質の総称で、キャッツクローは、主に樹皮の 部分に多く含んでいます。 (お茶・コーヒーなどに含まれているカフェインも、アルカロイドの1種)

キャッツクローの有効主成分であるアルカロイドが、マクロファージ(貪食細胞の一種)を活性化させることで、免疫力と自然治癒力を増強します。

マクロファージは細菌のほか、ウィルスやガン細胞まで食べてしまうので、ガン・エイズへの効果も期待されます。 WHO (世界保健機構、国連の一組織)が薬用植物として公式に認定しています。 WHO は1994年ジュネーブ会議でキャッツクローを副作用のない抗炎症剤として公式に認定しました。

白血病、白内障の治療にペルー産の植物キャッツクローが有効。南米ペルーの二大紙インタナショナルショナルプレスとペルーエルコメルシオ紙が、このほど一面記事として報じたところによると、ペルーの伝承薬として使われ、腫瘍抑制作用や化学療法の副作用阻止に著しい効果を発揮しているという。

このニュースは、10月26日からリマ市内の国立美術館で開催された第3回伝承医薬世界会議に参加したウクライナ共和国の研究チームの臨床報告を報じたもの。

それに因ると、キャッツクローの抗腫瘍効果を発表したのは、ウクライナ医科学アカデミー・ロマネンコ所長、デミトリー・パーシカ医師らの研究チーム。アマゾン熱帯雨林に自生する樹木ウンカリア?トメントーサーから採れるネコの爪に似た植物、キャッツクローを凍結乾燥させ錠剤にして、チェルノブイリ原発事故の後遺症に苦しむ患者150人に6ヶ月間投与したところ、9割り以上の人が免疫活性を示す各種パラメーターが上昇、腫瘍細胞の縮小、消失が確認されたという。

また研究チームはキャッツクローのHIV

感染者に対する効果についても発表した。放射線医学センター血液学部長のビクタ-クリメンコ医師は、インタープレス紙に「34人感染者に6ヶ月間投与した結果、HIV最初の目標とナルCD4細胞の防御にペルーの薬草が非常に効果があることが解った。また長期間使用しても副作用が発生した症例は1例もない」とコメントしている。

チェルノブイリ原発事故が原因と見られている患者は150万人といわれ、白血病や白内障、神経系統の疾患に苦しんでいるという。ロマネンコ所長は「ペルーにおいて、免疫強化物質と認定されているキャッツクローを、ウクライナ政府が放射線防御剤として認知するよう働き掛けて行くとともに、ペルー政府にはウクライナヘの輸出量を増やすよう要請する」としている。

キャッツクローは、ペルーではナチュラル・メディスン(生薬)として認可されており、ペルーに次いで消費量が多い米国では米国栄養補助食品法(DSHEA)に則りサプリメントとして代替え医療の現場で使用されている。

 

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