ムアラプアマとは

<植物の概説>

 ムアラプアマは、南米のアマゾン流域や湿地帯に生育する潅木です。先住民インディオにより伝承されてきたハーブです。

 ムアラプアマには、根から葉まで利用できない部位はありません。その成分は医薬品として、栄養ドリンク剤にも使用されています。

<伝承例>

 南米ではこのハーブを性欲促進、あるいは精神集中のために長い間利用してきました。性的不能症を研究する、世界的に有名な医学博士もこれを絶賛しています。インディオたちが生き抜くための活力源として煎じて飲んでいたともいわれています。男性性機能障害・媚薬・疲労回復・スタミナ増強・ストレス・胃腸不良・リウマチ・神経痛などに働きかけます。

<効果・効能>

 フランス・パリ性科学研究院の臨床報告では、インポテンツと腎虚の治療で著効が立証され、ヨヒンビンに比べて良効があると説かれています。ちなみに、ヨヒンビンは西アフリカ産のある樹皮から抽出した、一種の催淫と強壮効力を持つアルカロイドです。また、ムアラプアマは安心で副作用皆無であり、1990年度のフランス人類薬物薬理国際シンポジウムで公認された安全で有効なハーブで、人体の神経機能の刺激と長期での生理活性化現象の維持とが確認されています。

 <適応>

 ムアラプアマは神経系の強壮薬で、中程度の神経系の消耗に有効です。また、消化器系器官の神経系にも作用し、消化不良の改善に有効です。抗リウマチ作用やストレス系神経消耗状態の治療にも使われています。また神経系の改善から、性機能をコントロールする神経系を刺激し、性的機能の改善に有効です。また、血流量を改善することにより“気”や“陽”を増やし、体を温める効果があります。

 <風味> 

強壮植物は強力なものほど、苦味が強い性質を持っています。ムアラプアマ葉も強壮効果は強いのですが、同じように苦味が強いのが難点です。

 <含有成分> 

1920年代、化学者たちは、ムアラプアマに含まれている有効成分の分離にしのぎを削りました。最初の段階で、根および樹皮に含まれる遊離脂肪酸・必須脂肪分・植物ステロールと、新アルカロイド成分であるムアラプアミンとを分離しました。その後、世界中にその催淫作用によるインポテンツ治療効果が広まるとともに、ほかの作用である鈎虫症(寄生虫の一種)・赤痢・リウマチ・中枢神経系不全などに有効であることも知られるようになってきました。 1960年代から1980年代にかけ、化学者たちは、再びムアラプアマの研究に没頭していきました。この成果として、長鎖遊離脂肪酸・ステロール・クマリン・アルカロイドといった活性物質が分離されました。化学成分の分析結果では、0.05%のムアラプアミン、0.4%の脂肪酸、0.5%のアルカロイド、0.6%のホルブラフェン、0.6%のαムアラプアミン、0.7%のβレシン酸、0.5%のエステル混合物(ルペノール・βシトスチロール)、0.5%のタンニン酸が含まれていると報告されています。 

<主な臨床実験>

 ムアラプアマのもつ性欲促進力には、世界中が注目し、多くの実験が行われました。そんな中、フランスで行われた実験では、性欲の減退やインポテンツにお悩みの262人の男性を対象としたムアラプアマの摂取の結果、51~62%の被験者が以前よりも性欲に対して前向きになれた、あるいは性機能が実際に向上したと報告しています。また、このハーブは抗ストレス・抗疲労作用も高く、神経の失調やうつ病の鎮静を期待したい場合にも役立つと考えられています。 

<使用方法> 

最近の消費者は、ハーブの効果とその適切な使用方法について、よりよい製品を求めています。自然の樹皮から得られたムアラプアマは水に溶けないため、吸収の過程で消化(分解)される恐れがあり、その服用方法として、粉末より錠剤やカプセルの形で飲むことが最も効果的です。ムアラプアマから有効成分を取り出す方法としては、20分間の加熱アルコール抽出が有効です。その抽出物の中にはテルペン・グアム・レニンなどの成分があり、ムアラプアマの効果と密接に関連しています。

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