カシューフルーツとは

<概説>
 カシューはカシューナッツのカシューです。ウルシ科の植物で、昔は塗料にも使いました。カシューは常緑高木でカシューナッツはその種子です。もともとはブラジルに自生していたもので、それを16世紀にポルトガル人がインドや東南アジアなどに防風林として植林し、広まっていったとされます。アマゾンフルーツとして食するのは実ではなく果肉。鉄分やカルシウムなどのミネラルをバランス良く含み、低カロリーなのに濃厚な味わいです。

東京や大阪でジュースバーを営業している「フルッタフルッタ」が火付け役でしょうか。今アマゾンフルーツが巷で人気です。
アマゾンフルーツとはトロピカルフルーツのなかでも特に南米のアマゾンで収穫される果物をいいます。もともとトロピカルフルーツは濃厚なものが多いですが、アマゾンフルーツは通常の果実の数十倍という栄養価を誇ります。
その理由は、アマゾンの過酷な自然環境にあります。通常砂漠のようなところでは、そこで生存するために水分を蓄えようとしますが、熱帯雨林では、虫や細菌、カビなどが天敵となります。植物は自らを腐らせないよう、抗酸化物質や抗菌物質を作りだします。熱帯のジャングルという厳しい気候の中で育つアマゾンフルーツは、自らの生存をかけて、必死で栄養素を蓄えるのです。アマゾンフルーツは、自然のエネルギーが蓄積された、いわば「天然のサプリメント」といえましょう。

代表的なアマゾンフルーツといわれるものは現在10種あります。「アサイー・グアバ・クプアス・マラクジャ・アセロラ・カシュー・カランボーラ・タペレバ・カカオ・グラヴィオーラ」です。これらの中には、すでに日本でおなじみのものもありますが、そのほとんどが「種の持ち出し禁止」。つまり国外での栽培をさせないものです。アマゾンフルーツの製品も果実のままではなくピューレーやジュースなど加工されたものとなります。南米独自の名産品とするための政策なのでしょう。

<用途>
 カシューの木は、たくさんの有用なものを産出します。

 ナッツ:炒食・菓子・カレー。
果肉:生食・飲料・ワイン・酢。
殻:油液・塗料・工業原料。
樹皮:染料・ゴム。
木材:家具・木炭。

<伝承例>
 アマゾンの療法士は、風邪やインフルエンザを治すのに使用します。強壮剤など、エネルギーと性機能を強化する製品に配合されています。

<効果・効能>
 カシューのジュースは、解熱・胃腸粘膜保護等に効果があります。また、原住民のチュクナ族はインフルエンザの治療に飲用しています。

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